Enterprise システム・モジュール

Enterprise 3000モジュール


グラフィック・ステーション

グラフィック・ステーションは、分かりやすく使いやすい高機能なグラフィック・ユーザー・インターフェースを備えています。関連するCAD/CAM/EDAデータから詳細な情報を引き継ぎ表示することで、製造性を向上し、生産性を最大にするためのデータ加工を可能とします。ディスプレイ上に製造・実装後の基板の正確なイメージが表示されるため、製造上必要となる冶工具データの作成やその基板の製造性・実装性を事前に解析することが可能となります。

CADデータベース入力インターフェース
Gerber、部品配置リスト、実装図面等の不完全なデータの排除
CADデータベース入力インターフェースでは、Mentor BoardStation、PowerPCB、Zuken VISULA、PWSおよびBD、Cadence AllegroなどのデータベースからODB++にデータを直接取り込むことができます。これにより、過去の“遺産”であるフォーマットに基づいた設計と製造・実装間で発生していた情報不足やミスコミュニケーションを要因とした製造不良を排除することが可能となります。Enterprise 3000は、PCB製造、実装、検査に必要なCADデータ、例えば、ネット情報、部品形状、部品のピン情報、部品名、属性情報、ドリルの貫通情報などを取り込むことで、その基板の製造性、実装性を、ものづくりを始める前の段階ですべて検証可能としています。 

BOMマネージャ
 CADデータとBOMの統合
部品表(BOM)および代替部品リスト(AVL)は種々雑多な形式、レイアウトで供給されることが日常茶飯事です。BOMマネージャは、そのフォーマットにかかわらず、一度、その形式をテンプレートという形でシステムに記憶させることで、以降、すべて自動的にその部品表を取り込み、その様々な形式の部品表を一つの書式に統合化することが可能です。また、取り込む際にその部品表の中の矛盾点(ex.部品点数と回路番号の数が異なる、等)やCADデータとの相違を自動的に検証し、その問題箇所を自動的に表示することで、その後の作業性を向上します。

パーツ・ライブラリィ・マネージャ
 VPLへの容易なインターフェース
VPLは、広範囲にわたるカスタマイズが可能です。例えば、ライブラリィ 内でパッケージの属性の追加や管理等、必要に応じて新製品や新パッケージの作成をする事も容易にできます(一般市場にまだ出ていないカスタマイズ部品や試作部品など)。このパーツ・ライブラリィ ・マネージャは、重要なVPLのサポート業務に当社が使用しているグラフィック・ツールキットを利用して、部品やパッケージなどを定義するための機能も提供します。

CAMデータ入出力パッケージ
通常使用されているCAMフォーマットをサポートする高性能入出力機能
様々なCAMから出力されたデータを入力する必要がある場合、Enterprise 3000ならHP-GL、Gerber RS274D、Gerber274X、Excellon、DXF、IPC-D-356など、一般的に使われているフォーマットの自動入力が可能です。また、様々なデータを出力しなければならない場合にも、HPGL、DXF、Postscript、Excellon、Gerber RS274D/X、IPC-D-356や決められた形式のフォーマットで出力することも可能です。  

部品およびソルダペースト・データ抽出パッケージ
 部品の中点座標(実装プログラム)及びメタルマスクデータを抽出するための強力な支援ツール
Gerberデータのみが支給され、そのデータから実装機のプログラムやメタルマスクのデータ作成を行わなければならない場合、ある一定の規則に基づいてGerberデータ内のパッド形状を自動的に認識させ、各部品に接続されていると認識可能なパッドの集合体の中心を自動的に抽出し、回路記号と紐付けを行うことで、実装プログラムの生成を行います。またその機能を応用し、各部品に接続したパッドをその部品タイプごとに、ルールを決め、自動編集を行い、メタルマスクの加工データを作成することも可能です。

3D VRMLビューワ
 試作品を作る前の設計段階で製品を3Dで見る事が可能
バーチャル・リアリティ・モデリング言語(VRML)に基づいた高度な3Dビジュアル化ツールを使用して、Enterprise 3000は部品配置が完了した設計段階で実装後の基板を表示できる技術を提供します。設計をこのように確認することで、部品レイアウトを実装要件と比較して素早くビジュアルに評価できます。また、相互接続のレイアウトに時間をかけることなく配置の問題を修正することもできます。バロール社はオープンな業界標準に基づいたソリューションを提供しています。VRMLファイルは、DFMおよび製造前のエンジニアリング作業に役立つよう簡単に製造者に渡せるようになっています。
 

グラフィック・シンクロナイゼーション 
Enterprise 3000とお使いのCADレイアウト・システムをつなぎ、設計者のデスクトップ上で共存するツールとしてDFMに統合するグラフィック・ホットリンク
一旦CADデータベースをODB++に読み込めば、Enterprise 3000はCADシステムに直接リンクします。キーをたたくだけで、Enterprise 3000で確認された不具合箇所をCADデータ上で瞬時に確認でき、CADシステムおよびEnterprise 3000の中でズームや視点変更ができます。このグラフィック・シンクロナイゼーションによって、PCBレイアウト環境内からのDFM結果がすばやく確認でき、矛盾のないデータを保持して設計者のワークステーション上で共存する“プラグイン”ツールとしてEnterprise 3000に統合します。 

CADデータベースのIDF2.0/3.0フォーマットでの出力
PCB実装からメカニカルCADシステムのフルモデルを提供
中間データフォーマット(IDF) はメカニカルCADシステムとPCB-CAD間のコミュニケーションにおいて一部のスタンダードなフォーマットとして運用されています。この出力オプションには、ODB++から、良く知られているPro-Engineer、AutoCAD、Autodesk などのメカニカルCADアプリケーションへのプリント回路実装モデル全体の注釈参照機能が付いています。

HTML/XML/ASCII形式のシェアリスト出力インターフェース 
DFMの解析結果の情報交換を行うためのレポートをHTML、XMLおよびASCII出力インターフェースで出力
シェアリストはグラフィック・ステーション内で動作し、選択されたDFM解析結果を取得してオープンなドキュメント・フォーマットに変換することで、効率的なエンジニアリング・コラボレーションを支援する機能です。グラフィカルなテキストと数値データのレコードを組み合わせたシェアリストでは、ユーザーのコメントや指示も保存できます。出力形式にはHTML、XML、書式付きASCIIがあります。

グラフィック・ステーション自動化ライセンス
DFM工程の効率アップ
ラインモード・コマンドやODB++に格納された情報を検索する「info」コマンドにより、システムを制御するスクリプトが使用できます。

実装/テスト解析
実装工程のための製造性を確認
ODB++の情報とVPLの正確なパッケージ・モデルを使用した高度な実装/テスト解析プログラムによって、製品が製造工程に入る前に製造上の欠陥を見つけることができます。実装/テスト解析プログラムでは、部品配置、フィデューシャル、テストポイント、回路番号と部品の配置の不整合などの設計上、実装上の問題点を解析します。この強力なパッケージでは、フィデューシャル解析、部品解析、パッドスタック解析、テストポイント解析、ソルダペースト解析の5つの主要な機能に分かれる100以上の項目が完全に自動化されており、多様なレポートを作成可能です。

基板製造解析 
製造設計解析を向上
Enterprise 3000の製造解析では、PCBレイアウト/製造者が基板の製造性を確認することができるエンジニアリング・ツールを提供しています。PCB製造解析機能は洗練された輪郭アルゴリズムをベースにしているので、工程内の早い段階で製造不良を見つけ出す事が可能です。そしてユーザーがスピーディで高密度のPCB設計および製造において競争力のある状況を維持できるようになっています。このパワフルなプログラムは、信号層、電源・グランド層解析、シルクスクリーン分析、ソルダマスク解析、ドリル解析の5つの機能で200項目以上の自動解析が可能であり、その結果の報告書も自動で作成することが可能です。

HDI(高密度内層接続基板)解析 
HDIおよびBGA/COB用解析機能
BGA基板およびCOB基板、ビルドアップ基板などに適した、高度な解析パッケージを提供します。HDI製造解析では物理的な検証解析の範囲が広がるため、ソルダマスクとの間隔やすべての銅箔(パターン、ベタ領域、パッド)の間隔、またその接続された角度に対するチェックを、部品など、属性によって選択された様々な機能の組み合わせごとに、最小の銅箔間隔までチェックできます。 

HDI(高密度内層接続基板)マイクロビア解析
IVH/BVHを含むビア解析機能
HDIマイクロビア解析機能はドリル解析機能を拡張しており、ビアのタイプに応じたアニュラリングやスペースのチェック、スタックビアの位置の解析などコアタイプかビルドアップかも考慮されます。また、異なる層に配置されたビアの間隔を、層間をまたいでチェックすることが可能です。  

ネットリスト解析機能
ネットリストのデータを比較し電気的な接続性を保証
ネットリスト解析機能は、リアルタイムのラスタスキャン技術を使用し、瞬時にどんなPCBの相互接続情報でも抽出することができます。必要な照合ネットリスト(元のデータを含むCADシステムからの論理的ネットリストなど)と比較すれば、システムがその違いを瞬時に報告するため、オープンやショートのような致命的な欠陥を招く要因を簡単に指摘できます。まさにPCB設計者が製造データの出荷前に最終データの保全性を確認することができる強力なツールです。  

信号品質解析
ODB++の物理的なモデルを使用して、信号の品質チェックをサポートします
信号の品質分析は、物理的な基板のモデルを使用して、その信号の品質に影響を与える箇所を物理的にチェックします。EMC対策等で必要なチェックを側面からサポートします。  

メタルマスク設計 
部品やフットプリントを考慮したソルダペースト最適化
ソルダペーストのサイズと形状のわずかな差異は実装性に大きな影響を与えます。ソルダペースト最適化では、部品タイプ、フットプリントとパッドの形状などを考慮して、ステンシルの厚さ、ペースト・タイプ、印刷速度などの工程の制約に最も合うように、ソルダスペーストの形状を最適化します。 

スライバ・フィル解析機能 
レジスト破片、削り残し、エッチング液による穴の除去
この機能は、ショートや接続不良を起こす非常に小さくて細いレジストを自動で取り除くための機能です。4つのサブ機能によりさまざまなタイプの危険箇所を一定のルールに基づいて取り除きます。 

ライン幅最適化DFMプログラム
自動ライン幅修正機能で歩留まりを最適化。
ライン幅最適化機能は、歩留まりや生産性を向上させるだけでなく、微細なライン・高密度基板の製造性を拡大します。ライン幅最適化を使用すると、二次的なマニュアル編集と必要とせず、ライン幅の補正についても致命的な設計ルール違反を犯すことなく自動編集できます。
基板のデザインルールを考慮し補正が可能である箇所においては、ライン幅を太くもしくは細くする自動処理が施されます。製造性を考慮したCAM編集の時間を短縮し、製造性を支援する新たな自動化ソリューションです。 

エッチング補正DFMプログラム
パッドやライン等要素に対して実行可能なワンステップのエッチング補正機能
エッチング補正DFMは、重要な製造パラメータとデザインルールを維持しながら、オーバーエッチング部分の幅を補正する自動的な機能を提供します。ネットとデザインルールに従いながら、高度な数学的アルゴリズムによって最適化処理されます。デザインルール以上違反となる箇所については、自動的にシェーブ処理されます。これらの補正最適化処理は、製造性を高め、歩留まりを向上させ、コスト削減につながります。  

銅泊バランスの最適化機能
一定のめっき工程用にパターンを自動で作成
経済的で効率的な化学処理のために、この銅箔バランスプログラムは余分な銅箔処理を完全にコントロールします。回路の厚みとスルーホール部分の比重が増加すると、パネルの厚みと穴の直径の外観比率も増加します。不均等な銅配分がめっき工程で比重を変え、問題を引き起こすのです。このプログラムで編集時間を短縮し、めっき工程の歩留まりを向上させて下さい。  

ピンホールの自動除去機能
塗り潰し領域にある小さな穴や導体の浮きを消し去り歩留まりを向上
基面などには小さなピンホールがあったり(データが重ならない)、導体材料の小さな浮島(データが反対の極性にある時)ができたりします。このようなピンホールをマニュアルで修復しようとすると、信頼性の低いインタラクティブなグラフィック編集に長時間費やさなければなりません。輪郭に基づき規準運用したアルゴリズムを使っているこのピンホール除去DFMプログラムなら、検索規準に従い設計に穴や浮島がないか調べて、それを自動で修正してくれます。  

ソルダマスクの最適化機能
ソルダブリッジを最小限に押さえ、歩留まりを最大化
パッドスタック・ライブラリィ にある型抜きに基づいたソルダマスクは、重なり(ソルダブリッジの危険性)や配置違反(基板上では考えられない)、環状除去問題(パッド上のソルダマスクを引き起こす)などを起こします。改良アルゴリズムにより一瞬で設計の最適化ができ、製品化できる基板を完成させるまでの時間を短縮することができます。  

テキスト検出DFMプログラム 
テキスト等を自動認識する強力なDFMプログラム
テキスト検出DFMは、テキストやリファレンス等の文字を自動認識させます。この機能は、対象のレイヤを自動解析してテキストや名称部分を検出し、属性を割り当てます。この属性はジョブ全体を通じてフィーチャと一緒に保持されるので、その後のDFM解析、最適化の精度が向上します。 

シルクデータの最適化機能
基板の保全性と製造許容誤差を考慮した迅速な自動シルクスクリーンカット
シルクスクリーン層にはCAD/EDAシステムからパッドやスルーホールの重なりなどの問題がチェックされないままデータが出力されることがあります。半田付け性の悪化や乾燥接合などの問題を解決するためには、これらの問題を取り除かなければなりません。シルクスクリーン最適化では、ソルダマスクによるマイナス合成等従来の方法に代わって、ソルダマスクとのスペースを考慮し、データの補正を行います。  

余分なラインの自動削除機能
他のパターンの中に完全に含まれている余分なラインを削除します
パターンの中に重複する形で含まれている余分なラインデータは、結果として、様々なデータ処理の速度低下を招くデータ容量の増大の要因となっています。 この問題を解決するために、ローカルで設定された制約条件を元に、自動的に不要なラインを検出し、削除することが可能です。これにより、システムの処理速度の向上を実現します。  

信号層最適化DFMプログラム 
製造の歩留まりを向上させるために、ライン間のクリアランスを自動的に最適化します
この機能を適用するのは、そのデータが、基板を製造する上で、ライン間のクリアランスに明らかに製造が困難な問題を抱えている場合に限られています。実際には、ローカルに設定されたライン間のクリアランスとライン幅の制約条件等を考慮し、適切なライン間のクリアランスが確保されるようにデータを自動的に編集します。これにより、製造の歩留まりを飛躍的に向上させることが可能となります。 

電源・グランド層の最適化機能
電源層のクリアランスとアニュラリングを最大化します
このDFM機能はすべての最低限の電気接続性、スペーシング、ブリッジ、横方向のクリアランス等を考慮しつつ、電源層のフィーチャの最適化をします。レイヤの登録とドリルの許容値は機能的なデザイン要求に影響を与えずに拡張されます。  

ネックダウン修正DFMプログラム
パッドへの引き込み不十分を検出し修正
一部の設計データにおいては、パッドに対してのラインの引き込みが不十分となりネックダウンが発生している場合があります。このような箇所は回路特性への影響や基板の製造性に影響を及ぼしかねません。ネックダウン修正機能では、図形処理アルゴリズムを使用して導体のネックダウン箇所をすべて検索し、接続補正処理を実行して完全な幅と同等の接続性を維持します。  

ライン統一DFMプログラム
並行や重複するラインを統一。
自動化されたライン統一機能は、ガーバーデータにおけるベタ面の描画等に含まれる重複する余分なラインが引き起こす多数の構成要素による編集処理の煩雑さを解消し、生産性を向上させます。この自動化処理により、ベタ面などのラインが集約され、基板データの構成要素数など複雑性が平均10%削減されます。  

DFMプログラミング環境
ユーザーカスタマイズを可能にするオートメーション開発ツール
DFMプログラミング環境は、アルゴリズム・ライブラリィ を含むODB++データベースへのダイレクトアクセスを可能とし、完全にコンパイルされたユーザー独自のオートメーション機能を作成することを可能としたCベースのプログラミング・ツールです。
DFMプログラミング環境(システムに利用可能なほとんどの自動DFMソリューションの開発のためにValor社の開発部門が使用しているものと同じツール)は、ユーザー・インターフェースとシームレスに接続します。
ユーザーによって独自に作成された機能は、あたかもEnterprise 3000がオリジナルで装備している機能と同じ環境で使用することも可能です。  

ワークフォーム
インターネット上で使用するよう紙のフォームをエミュレートできるインタラクティブなグループウェア
簡単に作成、適用ができるワークフォームやサイバーフォームは紙のフォームに匹敵する電子フォームを作成するためのグラフィックやインタラクティブなボタンが特徴で、インターネットやイントラネットに非常に便利です。更新はすぐに各ワークステーションや端末に反映され、コールバック機能により、ユーザー定義のスクリプト、DFMプログラムや第三者のプログラムへの統合もできます。ユーザーのウェブ・サーバーにあるHTMLページ上の簡単なリンクを使ってJavaアプレット、安全なログインメカニズムの具体化、顧客への簡単な承認用の情報提供など、クライアントサイドを活性化させる事ができます。マスターコピーはODB++に準備されており、コピーや更新はもちろん、システム内のどんなジョブにも適用することが出来るようになっています。  

ERFマネージャ
最適なDFM解析を行うための解析ルール・パラメータの管理ツール
Enterprise 3000ユーザーのための重要なシステム支援ツールとして、ERFマネージャは、各解析機能を効率的に運用するためのルールや、各解析用のパラメータを一覧表にして容易に編集・チェックが可能な機能を装備しています。